ひたすら入ってくる毒素に対して、体が無抵抗なわけではありません。
私たちの体には、汚血の原因となる毒素を排泄する機能が備わっています。
尿をするのは体内の余分な水分と共に毒素をだしているからです。
尿が出なくなると排泄されるはずの毒素が体内に回り、尿毒症になってしまいます。
大便も腸内のカスといっしょに毒素を排泄しています。便秘をすると肌荒れが起きるのは、
毒素が排泄されずに腸から吸収されてしまうためです。
あまりにひどい便秘が続くと大腸がんになる確率が高くなります。
体内の毒素は汗からも排泄されています。近頃は夏でもエアコンの効いた部屋で過ごすなど、
汗をかくことが少なくなってきています。毒素の排泄がその分少なくなってしまうので、
非常によくない傾向です。意外に思われるかも知れませんが、風邪も一種の排泄反応です。
汚血の原因となる毒素があまりにも増えすぎてくると、体は重い病気にかからないように
時々まとめて排泄しようと反応します。それが風邪なのです。
風邪の症状であるくしゃみや鼻水、咳などはいずれも毒素を排泄するためのものです。
熱が上がれば大量に汗をかくので、体内の毒素をどんどん出すことができます。
「年に2〜3回は必ず風邪をひいてしまう」という人がいますが、それは毎日の排泄作用
だけでは出し切れなかった毒を、体が出そうとしているために起きているのです。
風邪で熱が出たからと解熱剤を飲んだり、抗生剤などで鼻水やくしゃみなどの諸症状を
抑えてしまうのは、せっかくの毒素排泄の機会を奪っているようなものです。
ところで、適度な運動を習慣にすると風邪をひきにくくなるといいますね。
これは運動によって汗をかくからからです。「汚血をため込まないように毒素をまとめて
排泄する」という作業をしなくても済むために、風邪をひかなくなるというわけです。
しかし、残念ながら現在の生活は、こうした排泄機能も追いつかないほどになって
しまっています。それには私たちを取りまく環境、つまり食生活や目に見えない有害
物質に関係しているのです。
DrTSAI〜