中国では昔から「病は口から入る」といわれています。
「癌」という字を見てもわかります。癌という字の遍は「やまいだれ」といって中国では
「病気」を意味しています。「疲」「痛」なども同じです。「癌」は、「3つの口で山ほど
食べたためになる病気」です。もちろん、人間に口が3つもあるわけがありません。
まるで3つも口があるかのように食べ過ぎていることを表現しているのです。
飽食の時代といわれて久しくなりますが、現代人は食べ過ぎ・飲みすぎの傾向にあります。
日本では高度経済成長あたりから食の欧米化が急速に広がり、それまでの質素でありながら
必要な栄養素をバランス良く摂取できる食習慣が失われていきました。
脂肪やたんぱく質、糖分をとりすぎる一方で、ビタミンやミネラルは不足しています。
バターなどの油脂はもちろん、肉や魚などのたんぱく質のとりすぎは汚血の原因です。
手軽に食べられるものが増えたことも脂質やタンパク質、糖質のとりすぎに拍車をかけて
います。レストランやファーストフード店、居酒屋など街中にあふれる外食店の料理は、
「美味しい」と感じさせるために味付けが濃く、脂肪がたっぷり使われています。
コンビニ食や、冷凍食品、レトルトなどインスタント食にしてもそうです。
こうしたものを日常的に摂取していれば、そのぶん汚血はたまっていきます。味噌や漬物、
出汁などもすべて原料から家で手作りしていた時代と比べれば、汚血がたまるスピードは
何倍にもなるのではないかと思われます。
近ごろは健康に配慮して野菜や果物、雑穀などを積極的にとるようにしている人もいます。
手作り料理は外食やインスタントに比べれば、はるかにましです。「まし」でしかないのは、
先にも述べた農薬や化学肥料、添加物の問題です。
残念ですが、汚血がたまっていくスピードにちがいがあるにしても、
結局は食べれば食べるほど汚血はたまっていってしまうのです。
DrTSAI〜