私が多発性関節炎という難病にかかったときも、病院の治療法は対症療法でした。
長年にわたって武道をやっていたせいでしょうか、私が多発性関節炎を発症したのは
18歳の時です。その後は年を重ねるほどに症状が深刻になっていきました。
私は台湾でいろいろな病院に行って治療を受けました。しかし病院で処方された薬を
飲んでも、いっこうに症状はよくなりません。そこで、医療が発達している日本で
治療を受けようと決意しました。しかし、日本でも同じように薬が処方されました。
これでは台湾で受けた治療となんら変わりはありません。
「この薬を飲めば治るのですか?」と医師に訊ねると、治るわけではないといいます。
そこで「どうしたら完全に治るのですか」と重ねて訊ねてみました。
すると、「治療法はない」というではありませんか?
だったら何のために薬を処方するのでしょうか?
私は症状を改善すると共に病気が治ることを期待していたのですが、実際は単につらい
症状を抑えているだけだったのです。
すっかり失望した私は、関節炎に良いとされる薬草を何種類か台湾から取り寄せて、
独自にフレンドして飲みました。
すると3年ほどで、あれほど私を悩ませた難病が消えてしまったのです。
最先端の現代医療では治療が不可能で、古来から飲まれている薬草で7割治ったのです。
このことは私にとって衝撃でした。これがきっかけで医学に並々ならぬ興味を抱きました。
ともかく現代医学、つまり西洋医学をまずは学んでみようと決心したのです。
私は千葉大学で現代医療を学び、その後は大学病院に勤務しました。
しかし、現代医療の現場は、私にますます疑問を与えたのです。
DrTSAI〜