仕事で忙しくて、ろくに睡眠もとれないようなことが続くと、誰でも疲れてくるものです。やらなければならないことが山積みになっていると、かなりのストレスもかかるので、精神的にも疲労してしまいます。このような疲れはジョギングやテニスなど運動をした際の疲労感とは、かなりちがっているはずです。運動による疲れは爽快感があり、むしろ体が軽くなるような感じがするものです。しかし、睡眠不足や仕事のしすぎによる疲れというのは、体が重く感じられるのではないでしょうか。
睡眠不足やストレスは汚血をため込む原因となります。体が重いな、と感じ始めたときというのは、疲労の始まりであると同時に汚血がたまり始めていると受け止めて差し支えありません。
慢性的な疲労を抱えた状態が続くと、まず内臓に汚血がたまり始めます。ここでゆっくり休養を取って疲労を回復することができればいいのですが、多くの人が「忙しいから仕方ない」といってそのまま放置してしまいます。
それどころか、「ストレス発散のため」といって、居酒屋で高カロリーな食べ物を食べたり、お酒をたくさん飲んだりしてしまいます。食べたい物を好きなだけ食べると心は満足しますが、食べ物を消化・分解する内臓は必死に働き、疲れてしまいます。
こうなると疲労と過食とストレスの三重苦になり、汚血はますますたまっていってしまいます。すると今度は体表部にも汚血が蓄積していきます。つまり、最初は内臓にたまり、その次に体表部にもたまっていくということです。内臓に汚血がたまりはじめるのは、かつては50歳くらいからだったのが、最近では40歳ですでにたまっています。それどころか、25歳前後でもずいぶんたまっている人もめずらしくなくなってきました。
なんとなくやる気が出なかったり、常にストレスや疲労感を感じる人は、内臓に汚血がたまっていることを疑ってみるべきです。
毛細血管は細く血流が渋滞しやすいため、ゼリーかレバーのような汚血はさらにたまりやすい。また、汚血は体表の背中にたまりやすいため、肩こりや腰痛が起きる。
DrTSAI〜