カッピングは、中国医学などで「吸引療法」として行われています。しかし、私が毒を出す方法として行っているカッピングは、それらとは異なるものです。
私がクリニックで行っているカッピングは、病気の患部やその周辺にたまっている汚血を吸い出す治療法で、「吸毒・換血療法」ともいい、針と併用させることによって高い効果を得られるようになっています。針灸による治療とカッピングを組み合わせることによって、治療効果は飛躍的にあがりました。
なぜなら、針灸やマッサージのように汚血を散らすだけではなく、直接取り除くことが可能になったからです。特に皮膚病においては抜群の効果が上がるようになりました。アトピー性皮膚炎や尋常性乾癬といった治療が困難だとされる皮膚病が、かなり高い確率で完治しているのです。
皮膚病の症状は汚血や体内にたまった毒素を体が出そうとして起こります。当クリニックの治療では化学薬品をいっさい使わないので、それまでステロイド剤や抗アレルギー剤を使用していた人は、激しいリバウンドが起こります。
しかし、リバウンドによる発疹かゆみが生じている患部にカッピングを行うとつらいかゆみがすぐに治まります。汚血やリンパ液などといっしょにかゆみをもたらす成分を吸い出してしまうためです。 皮膚病以外の病気の治療効果もカッピングを取り入れることによって、さらに向上しました。関節炎、高脂血症、気管支ぜんそく、花粉症、慢性頭痛、風邪、インフルエンザ、蓄膿症、膠原病、実にさまざまな病気に、症状の改善が見られています。また、脳梗塞などの脳血管疾患や心筋梗塞や狭心症など心臓疾患の予防にも効果があります。
蔡院長