昨日は、三重県の患者を診察に行きました。
蔡先生が来るとは思わなかったらしく、本当にびっくりして泣いておられました。
83歳の母を治療してもらいたいということでした。尿管癌と診断され、入院を1.2カ月していたら、
動けなくなり、本当の病人になってしまいました。
半年前までは、何でも一人でし、自転車であちこち行っていたそうです。
声も大きかったらしいのですが、今は詰まって声をだすのもやっとでした。
私を呼んだ娘さんは、イギリスの友人にどこか良い医師を知らないかと相談したら、
その友人は、「何を言っているの、日本には蔡先生がいるではないかと」そう言われて、
まずは自分が東京に治療に来て、今回は、動けなくなった母を診てもらいたいということです。
父親に先にたたれ、子供4人を育て上げた、本当に気丈なガンバリ屋の母のようでした。
また、子供たちも皆親孝行で、少しでも長く生きていいてもらいたいという願いでした。
私の診断では、私の治療をすればなんとか延命は可能と判断しました。
治療をすると、一人で寝返りもうて、声も出るようになりました。
遠くまで来た甲斐があったものです。
東京のクリニックまで来れるようになると良いですね。
蔡院長