更年期障害や月経前症候群(PMS)、生理痛など、女性特有の悩みを抱えている人はかなり多いといえます。更年期障害ではホットフラッシュ(冷えのぼせ)や多汗、めまいや頭痛、不眠、精神不安定などといった症状があります。
排卵から月経前にあらわれるPMSでは、むくみや微熱、腹痛や頭痛、吐き気などの症状もあります。また生理痛でも頭痛や吐き気、食欲不振、けん怠感などがひどく、中には仕事を休んでしまうという人もいるくらいです。
こうした女性特有の症状はホルモンのバランスが崩れたことによって起きると考えられています。そこで、ホルモンバランスを整えるためにホルモン剤でホルモンを補給したりするわけです。
しかし、化学薬品の中でもホルモン剤はいちばん避けなければならない種類のものです。ホルモン療法と対症療法によって一時的に症状が緩和されても、体が楽に慣れてしまえば、さらに重い症状があらわれてしまいます。
NAT針療法を受けた女性の多くが、こうした女性特有の症状から解放されています。かなり重い更年期障害を抱えていても、NAT針療法を受けるようになってから、どんどん楽になっていったという人がほとんどです。
婦人科系の疾患は冷えと深く関係しているとされています。冷えによって女性の体の機能が低下し、その結果ホルモンのバランスが崩れるからです。婦人科の医師としての経験からすれば、これは確かに一理あります。しかし、そもそも冷えは骨髄付近に汚血がたまることによって生じるのです。
いわば汚血は原因の原因です。それを取り除くことによって、ホルモンのアンバランスが解消され、女性特有の症状も楽になっていくのです。
蔡篤俊 院長