汚血をためないライフスタイルの基本は、食事、運動、睡眠にあります。何をいまさらといいたくなるかもしれませんが、大昔から世界中でいわれてきたこれらの基本が、現在はないがしろにされているのです。
まず食事は、なるべく手づくりを心がけ、冷凍やレトルトなど、インスタント食品をできるだけ減らすようにします。手のかかる凝った料理でなく、シンプルな調理法でいいのです。野菜と穀物(豆類など雑穀も含む)を中心にして、肉、魚、卵など動物性タンパク質を取りすぎないようにします。
これまでほとんど外食に頼ってきた人は、外食の機会を半分に減らしていくことから始めてはどうでしょう。あるいは、体の負担になりにくいものを選んで食事をしたほうがよいですね。出されたものすべてを食べなくても、少々で十分です。
また、お酒を飲む機会が減れば全体的な酒量も減って経済的な上、病気も遠ざけます。
毎日軽く汗をかく程度の運動を取り入れることも重要です。汗をかくことによって汚血のもとになる毒素を排泄することができるうえ、ストレス発散にもなります。ストレスは食事同様、汚血の大きな原因となります。体を動かすことは気分転換になり、非常に効果的なストレスケアになります。とはいえ、わざわざジムに通ったりする必要はありません。通勤時にできるだけ歩くようにするだけでちがいます。また、できれば朝と仕事の合間と夜に軽くストレッチをしましょう。代謝が良くなり、毒素を効率よく排泄できるようになります。
睡眠は1日8時間とるのが理想的です。それも、どんなに遅くとも23時までに就寝するのが大切です。しかし、日付が変わってからやっと寝るということがすっかり定着している現代人にとって、これは非常に難しいことでしょう。8時間は無理でも、できるだけそれに近づけるようにしてください。
そして体調不良を感じたり、重い疲労感を感じた時には、無理をせずにしっかりと休むことです。休むことこそ病にかからない秘訣です。
蔡篤俊 院長