私は30年以上にわたる臨床経験を持っています。
これまで行ってきた治療法や、使ってきた薬草などは、
いずれも患者さんに行う前に、
自分自身の体で試してみました。
安全性と効果を確認してから、
初めて患者さんに施術をするのです。
さらに、
患者さんからの了承を得て、すべて臨床を行なってきました。
私は医師とはそうあるべきだと思っています。
すべての医師は実際の臨床経験をしてから患者さんを診るべきです。
「病気を治療する」という当たり前の概念を、教えてさえいません。
大学で勉強した現代医療では、
治せるか治せないかが明白ではなかったのです。
文献や書籍に頼っていることが多く、
臨床治療については極めて無力だといえるでしょう。
このような医師が患者を診るというのは、
恐ろしいことではないでしょうか。
しかし、
ごくわずかではありますが、臨床経験の豊富な医師もいます。
臨床経験に重きをおいている医師は、
その治療法や薬品が「病気を治すか、治せないのか」という視点に
立っていると考えられます。
つまり、治療に対して責任感を抱いているのです。
私は患者さんを診察して30年ですが、
それぞれの症状に合った処方と施術を自分の手で施してきました。
薬は自分の手で調合し、自分の手で針を打ちます。
他の製薬会社のつくったものでなく、
自分が臨床し試してきたものです。
薬はすべて漢方薬の調合です。
「病気とつきあう」などということにならないように、
ぜひとも気をつけていただきたいと願っています。
蔡篤俊 院長