中国人が「癌」という字を作りましたが、すごく素晴らしいことです。
人類の200年前の医療は、検査なしで生きていたのです。
現代医療では、検査と精密検査がある。特に最近では、特別な精密機器による検査で、最も早く癌を見つけるのです。こんなに高度な精密検査で解る癌はすべて、癌の元の意味から切り離れているので、癌という文字ではなくなる。
なぜならば、癌の元の意味は、検査の時代ではなかったので、癌と解るときは、ほとんどが内臓癌で、しかもお腹が石のように硬くて山のように石ころがつまっているというところから「癌」の文字が誕生しました。昔の人間は、検査なしで、皆は少しくらいの内臓炎症で違和感があっても、気にせず、休みもしないで一生懸命働く。その末に、癌が硬くなり大きくなって、腹部が山のように大きく硬くなる。
この時はもちろん、腹水もある。それで「癌」という文字生まれた。これこそ本物の癌です。現代の時代の精密な検査機械では、少しの米粒くらいでも、早期癌と言われ、もう手術に入る。このようにして、病院の患者を脅かすのです。
だから、今の癌の症状と昔の癌の症状は大いに違ってくるのです。どちらが良いか正論はないが、早期発覚で米粒大のときでは、癌の本性がわからないので、やりすぎることもある。「驕枉過正」の言葉にあたる。
蔡篤俊 院長