人間にとって、食事のことはいかに大切か生きる基本ではないか
中国のことわざに、「民以食為天」の言葉があります。これは何の意味しているのか。わからない人が多いです。 昔、中国の王様は国民を見て、国民が生きるには食欲があり、食事ができることが、一番生きる基本とわかりました。
私も臨床医師になって、患者を数多く見てきたが、まず、癌の患者か、老人の患者か、寝たきりの患者か、食事がとれなくなると、もう自然に2週間で死ぬのです。これが現場の現象です。
現代医療では、食事とれないときに、人工栄養、点滴、酸素吸入などで延命をしているが、もう人間としては、もう生きる意味がなくなるのです。だから、中国老人の考え方だと、食事がとれないなら、もう2週間で死ぬことです。これを現代時代に当てはめると、一番自然的な生き方です。現代医療の延命処置は、実に無意味なことです。この延命処置で、一番長く生きるのは5年です。ほとんど5年で命がなくなるのです。
だから、人間にとって、食欲と食事がいかに大切であるかということです。人間が生きるための一番基本ではないか。
蔡篤俊 院長